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マッドマックス 怒りのデス・ロード

映画評価映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点 マッドマックス 怒りのデス・ロード

 凶悪な暴走族に相棒の警官を殺されたうえ妻と息子まで殺害されて怒りに燃えた主人公が、そんな悪の権化と化した連中への復讐に乗り出す一作目から数えて今年で30年。その節目の年にあのマッ
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飛べ!ダコタ

飛べ!ダコタ
点数映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点
年代2013年
日本
時間109分
監督油谷誠至
脚本安井国穂、友松直之、油谷誠至
音楽宇崎竜童
出演比嘉愛未、窪田正孝、洞口依子、中村久美、芳本美代子、螢雪次朗、園ゆきよ、マーク・チネリー

オフィシャルサイト

 今の若い人は知らないだろうが、今から50年ほど前の“飛べ!フエニックス”はやたら面白い映画だった。そのストーリーはと言うと、砂漠に不時着した飛行機を改造、そこからの脱出を試みる、そんな物語だった。そして今、この“ダコタ”だ。もちろん“フェニックス”はフィクションだが、こちらは終戦間もない日本で起きたまぎれもない“実話”なのがミソで、その分感動も感慨もひときわ大きいのは当然だろう。

 昭和21年1月14日の夕刻、佐渡島の小さな村の海岸に、見慣れぬ飛行機が不時着する。そしてそれが、イギリス軍の輸送機“ダコタ”だと分かると、柄本明の村長をはじめとする村人たちは恐怖におののく。それは長く続いた戦争は半年前に終わってはいたものの、それまで「鬼畜」呼ばわりしていた憎むべき敵国の乗り物だったからだ。だが、英語教師の村民を介して意思を通じ合うと、どうやら不時着の原因はエンジントラブルであり、機長以下8人の乗組員に“敵意”などないことが分かるのだ──。

 さあ、そこからが大変だ。村長はこの、村はじまって以来のアクシデントにどう対応したものかと、村議会を開いて対策を協議。しかし、5か月前まで敵国だったイギリスの奴らを助ける必要なしとする意見や、戦地から未だ帰らぬ息子がいる家もあることなど、村民たちの思いは複雑だ。そこで村長は一つの提案をする。それは、佐渡には昔から島に流れ着いた人々を助けてきた歴史がある。だから困っている人を助けるのが佐渡者(モン)の務めだと…。

 かくて、島民挙げて“ダコタ”の救出作戦が展開されることになる。まずは機首を砂浜に突っ込んで前傾状態の機体を、島民総出でロープで引いて元に戻したり、近づく嵐に機体を海岸から引き離したりと、イギリス軍人たちと島民との距離が近まっていくエピソードが、どれも泣かせる。

 “実話”では「事件」そのものが「主人公」だが、“フィクション”では「主人公」がいてその周りで「事件」が起こるものだ。そしてそこが“実話”と“フィクション”の違いだと思うのだが、残念なのはこの作品にもその弊害が出たようだ。つまり、ヒロイン役の比嘉が演じる主人公たちの影がどことなく薄いのである。歴史上の事実の重さに付けた“枝葉”は、やはり軽くしかならないようだ。とは云うものの、こんな感動的な話がホントにあった事に驚かされたのはまぎれもない事実だ。まさにお勧めの一本である。
(2014/5/2)

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