正統派映画評!『映画開拓史』の最新映画レビュー

マッドマックス 怒りのデス・ロード

映画評価映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点 マッドマックス 怒りのデス・ロード

 凶悪な暴走族に相棒の警官を殺されたうえ妻と息子まで殺害されて怒りに燃えた主人公が、そんな悪の権化と化した連中への復讐に乗り出す一作目から数えて今年で30年。その節目の年にあのマッ
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任侠ヘルパー

任侠ヘルパー
点数映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点
年代2012年
日本
時間134分
監督西谷弘
脚本池上純哉
音楽高見優
出演草なぎ剛、安田成美、夏帆、風間俊介、黒木メイサ、堺正章、杉本哲太、宇崎竜童、香川照之

オフィシャルサイト

 題名の「任侠」は、一般的には“ヤクザ”世界の言葉だし、続く「ヘルパー」は、云わずと知れた“介護”世界で使う言葉だ。まるでこの“水と油”のように相容れない世界をひとつにまとめ“ドラマ“にしたところが、この映画の面白いところだ。元々は同名のTVドラマだが、そのシリーズに関係なく、これはこれでケッコウ楽しめる。たぶんそれは、主人公の極道に彫り深い顔立ちの草なぎ剛をもってきたことにあるようだ。なぜなら彼のそのマスクのアクの強さが、ここに登場する憂いを含んで凄んでみせる“ヤクザ”の兄ちゃん「翼彦一」にピタリとハマるからだ,。

 物語は、その翼彦一が、堅気に戻ってコンビニ務めをしていた時、店に押し入った元極道の老人、堺正章を逃がすばかりか、レジのカネまで与えたために逮捕され刑務所送りとなるものの、再び獄中でその老人と再会する。やがて出所した彦一は行く当もなく、当の老人のツテを頼ってヤクザの組長、宇崎竜童を訪ねることになる。そしてそこで組長から示されたシノギ、それは老人相手の介護施設「うみねこの家」の運営に携わることだった。だがそれは年寄りたちの生活保護費や年金を情け容赦なく絞り取る、あくどい仕事でもあっだのだ――。

 ロクな設備もないうえに悪臭漂う劣悪な環境の中で、まるで死んだように暮らす老人たち。そんな世界に飛び込んだ主人公が、今まで知ることのなかった人々の生活に触れることで、次第に人間としての感情を呼びさまされ、彼らの暮らしを改善しようと思いはじめるあたりは多分に予定調和だが、ここではそれがまるで現代のおとぎ話でも見ているようで楽しいのだ。中でも、彦一が広場に集めた年寄りたちに一席ぶつ場面で、チャチをいれる婆ちゃんに「うるせーくそ婆ぁ殺すぞー」と返すところなど、これまでにない草なぎ剛だ。

 そうなのである。これは今や社会問題でもある高齢化社会とそれに伴う介護世界と、そこに巣食う貧困ビジネスとヤクザ世界と、そんな社会が抱える諸問題をいくつもはらんで展開する今風な“ドラマ“だ。これこそまさに立派な“社会派アクションコメディ”だろう。ただ、このTVシリーズを見たことがないボクには、終盤に登場する黒木メイサがいかにも唐突すぎて、その分不自然に思えたのだが……。
(2013/7/12)

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