個別映画評
ウルヴァリン:X-MEN ZERO
X-Men Origins: Wolverine
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|---|---|
| 年代 | 2009年 |
| 国 | アメリカ |
| 時間 | 109分 |
| 監督 | ギャヴィン・フッド |
| 脚本 | デヴィッド・ベニオフ、スキップ・ウッズ |
| 音楽 | ハリー・グレッグソン=ウィリアムズ |
| 出演 | ヒュー・ジャックマン、リーヴ・シュレイバー、リン・コリンズ、ダニー・ヒューストン、テイラー・キッチュ |
DNAの突然変異で超人的能力を身につけたため、人間社会から追放されたミュータントたち。彼らこそ、ホモ・サピエンス(ヒト)から進化した次世代の種族、ホモ・スペリオール(超人類)だった。というアメリカン・コミック“X-MEN”シリーズの映画化第4弾である。で、本作はそのシリーズのメイン・キャラである“ウルヴァリン”にスポットを当て、まだ知られざる彼の生い立ちと、“X-MEN”となる顛末を描いていく。
物語はある夜、まだ幼い主人公ローガンが目の前で父親を殺され、それが元で特殊能力に目覚める、という切迫した場面で幕を開ける。次に、成長したローガン(ヒュー・ジャックマン)とその兄ビクター(リーヴ・シュレイバー)が、不死身のからだで戦争に従軍。その後のふたりの転戦シーンにかぶさるのがタイトルだ。
そして物語は本題に入る。そんな兄弟に目を付けた謎の軍人ストライカー(ダニー・ヒューストン)は、自ら率いるミュータント部隊“チームX”にふたりをスカウトする。だが、部隊の残虐性に嫌気がさしたローガンはチームを離脱。ロッキー山中で恋人ケイラ(リン・コリンズ)と暮らしはじめるものの、追ってきた凶暴な兄ビクターにそのケイラを殺されてしまう。、怒りに燃えるローガンは力で勝る兄を倒すべく、ストライカーの人体改造実験を受けることに……。本作の主人公、手の甲に鋼の爪を持つミュータント“ウルヴァリン”の誕生だ。
つまりこの物語は、ウルヴァリンのビギニング編であり、ここからシリーズ第1作へリンクするという訳だ。従ってこれまでこのシリーズの看板でもあったH・ベリーの“ストーム”をはじめとするミュータント・キャラは、ここではまだ登場しないことになる。そしてどうにもそこが食い足りない。何よりも、彼らに代わる本作のミュータント・キャラに魅力がないのが痛い。元々このシリーズの売りは、その題名からして複数のミュータントの活躍にあり、兄貴のビクターと闘うウルヴァリンをたびたび見せられても観客は喜べない。もっとも、見せ場はやはり、ストライカー一味と主人公の絡みだが、ジャックマン演じるウルヴァリンの隆々たる筋肉姿もまた、確かに見ものではある。次回作の舞台は日本とのウワサもあり、これに懲りず今から楽しみにしよう。







