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マッドマックス 怒りのデス・ロード

映画評価映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点 マッドマックス 怒りのデス・ロード

 凶悪な暴走族に相棒の警官を殺されたうえ妻と息子まで殺害されて怒りに燃えた主人公が、そんな悪の権化と化した連中への復讐に乗り出す一作目から数えて今年で30年。その節目の年にあのマッ
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絶壁の彼方に
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絶壁の彼方に
点数映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点映画評:金星20点,白星5点
年代1950年
イギリス
時間104分
監督シドニー・ギリアット
脚本シドニー・ギリアット/フランク・ローンダー
音楽ウィリアム・オルウィン
出演ダグラス・フェアバンクス・Jr、ウォルター・リラ、ジャック・ホーキンス、グリニス・ジョンズ、ハーバート・ロム

 面白い映画は、年数に関係なく面白いもので、この映画がまさにそうなのである。開巻、この物語の舞台となる“ボスニア国”についての説明が字幕で流される。“ボスニアは世界地図にもなく、ボスニア語の辞書もない”つまり「架空の国」での物語と云う設定になっている(注:劇中のボスニアは「VOSNIA」と書き、実在するボスニアとは異なる)。この国で使われる“ボスニア語”は、当時の映画製作者たちが、言語学者を集め、この作品だけのために作らせてしまったのだという。劇中、市井の人々が街の雑踏の中などで喋っている言葉は、すべて「造語」なのだが、実に自然で違和感がない。そして「ボスニア語」がまったくわからない主人公の物語が語られていく。このシチュエーションの設定が、その後のドラマの展開にスリルとサスペンスをもたらすことになる。
 主人公のアメリカ人医師マーロウは、医学への貢献で叙勲を受けることになり、手術指導もかねてこの国に招かれる。“ボスニア”は、ニバ将軍が実権を握る独裁国家なのだが、実際は切れ者のガルコン大佐が仕切っている。マーロウ医師は、他国との交流もない未知の国に来訪することになるのだが、手術の場で、はからずも「帝国の秘密」(原題)を知る羽目になる。裏に隠されたガルコン大佐の陰謀があったのだ。身の危険を察知したマーロウは、ボスニアからの脱出を図るが、狡猾な大佐の手はどこまでも迫ってくる。ボスニア語が喋れないマーロウは無事に脱出できるのか?言葉の壁にさえぎられたスリルが、観客の手に汗を握らせる。まったくうまい構成と云わざるをえない。ガルコン大佐をジャック・ホーキンスが貫禄十分に演じているのも見所のひとつだ。フイルムは多少古びても、作品自体は今もって色褪せないうれしい映画でもある。
(2006/11/6)

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