正統派映画評!『映画開拓史』について
矢野淳哉 (映画コラムニスト)

1941年生まれ。西洋文学、芸術、映画など、西洋文化から多大なる影響を受けた学生時代を送る。特に映画に関しては、脚本家や作曲家など裏方の名前まで記憶したり、セリフやファッションを真似たりと、その熱中ぶりといえば、周囲も呆れるほどだった。現在に至るまでに見た映画の数は、膨大な量にのぼると推測される。現在は、キングダム・ピクチャーズの映画コラムニストとして、執筆活動に励んでいる。
『映画開拓史』オープンにあたって
僕がこれまで60年にわたって見続けてきた映画は星の数ほどある。面白かった映画、感動した映画、つまらなかった映画など、さまざまであり、ことに記憶に残る映画は見た日の天候まで思い出す程だ。しかし、それらは、日々たくさんの映画が生み出される現代において、まるで「スターウォーズ」のタイトルバックのごとく、古い順から次々と遥かなる記憶の闇へ忘れさられて行く気がしてならない。もっとも怖いのは“今”が、時を待たずに過去になることなのだ。「名作」あるいは「傑作」と、呼ばれる作品は、これからも語り継がれ輝き続けるだろう。しかし、光うすかった作品の中にも「おもしろい映画」はまだまだ沢山ある。いかにネット全盛時代とはいえ、題名が分からなければ検索すらできない。かくれてもなお光を放つ作品たちが、忘れさられる事のないよう出来るだけここに掘り起こしてみたい。また、新作映画についても、気ままな感想を書くことにしよう。
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